夢を食うばけものに会った話
「目的のためなら本気で努力できますか?」
先日された質問です。
どこからつっこんでいいのか分からなくて眩暈がしました。よくある症状です。
なんの目的もなく努力する人間なんて、まあそうそういません。むしろ何の目標設定もせずに「努力している」と宣う人間がいたら、いい病院を知っているので紹介してあげたいです。怖いですもの。
目的のために、目標のために行動を起こすことが努力だと思っているので、ちょっと辞書をひきました。
わたしの認識は間違っていないようです。
では、次。「本気で」という部分。これも上記の引用を見れば明らかです。誰も好き好んで、何の希望もなく心身を労したり、骨をおったりしません。目的をもって努力する時点で、それは「本気」なのです。
「目的のために本気で努力できますか?」
聞きたかったのは、全てを擲ってでもその目的を達成するための努力を惜しまないかどうか、だと思います。
ただ、わたしは意地が悪いので、
「本気でない努力などしたことがありません」
と答えました。
さて、この質問をされた方。まあ、何となくは想像できると思うのですが、他者の夢を食い潰して生活をされている方です。そういった方は、ある程度国語力に長けていて、対象から選択肢を奪わなければならないと思っていたのですが、そんなことはないようでした。
そもそも、そこから推し量れるリスクとメリットを天秤にかけられる人はそんなことしないですね。したとして、上手くやっているんだろうなあと思います。
目的のために努力はするけど、それが不毛に終わることに慣れすぎて努力も手癖で済ませてしまうような人間は、そこまで考えてから寝ることにしました。